講座概要
「人的資本経営」「ウェルビーング」「DE&I」といったバズワードが飛び交う昨今の人事フィールド。さらにコロナ禍後は働き方の変化が急速に進み、求める人材像や社員の評価のしかた、処遇のあり方の見直しを検討する企業が増えています。時代や自社の経営戦略に整合した人事戦略を考えるためにこそ、人事諸制度の基本的な考え方やしくみ、大きな年間の流れ、日々の運用に対する理解は不可欠です。人事部門特有の実務の留意点のみならず、人事担当者としての「働きがい」「悩み」「課題」等についても、企業の人事職を経験してきた講師の体験談を踏まえて解説します。
本講義は、Zoom(ミーティング)を利用してWebで配信いたします。
Zoomミーティングセミナーは、講師および参加者全員が画面を共有する講座です。
ビデオとオーディオをご自身でON/OFFに設定して参加します。
ご参加に伴い下記URLをご確認ください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/zoom
【本講座のポイント】
①人事部門における1年間の大きな業務の流れを俯瞰できます
②多岐にわたりながらもそれぞれが密接に関係する人事タスクの連関を理解できます
③人事業務の根幹となる人事諸制度の考え方を一日で俯瞰して学べます
講座内容
Ⅰ.人事の意義を知る
1.伝統的な人事領域と、今、急速に求められる人事領域
2.人事パーソンの使命と成果を考えよう
3.人事パーソンの資質を考えよう
4.各論の前に、人事制度を俯瞰しておこう
Ⅱ.人事パーソンの仕事12カ月 ~月別の人事の実務と留意点~
● 4月~3月まで「いつ」「なにを」「なぜ」取り組むのか俯瞰します。
【例】
4月 新年度経営方針の発表、人事方針の確認、
通期人事考課開始、新入社員入社式 等
● その中で、特に、以下の①~⑤は時系列的な進め方との兼ね合いで説明します。
①報酬制度と人件費管理の基礎知識
・総額人件費の管理と個別の管理、賃金と職責、成果のバランス、同一労働同一賃金の考え方
②要員管理・採用の基礎知識
・適正要員の考え方、人材の質と量のバランス、採用実務のポイント
③配置異動・昇格昇進の基礎知識
・昇格昇進の運用と管理職登用の妥当性の追求、人事異動のメリットとデメリット、キャリア・デザインと60才超雇用の考え方
④目標管理・人事評価の基礎知識
・人事評価制度と、育成制度・報酬制度との連動、効果的な人事評価の運用、目標設定とフィードバックの考え方
⑤人材育成・組織開発の基礎知識
・モチベーション論とリーダーシップ論の変遷、教育体系の作り方と育成の方法論、強い組織のつくり方
Ⅲ.これからの人事パーソンに向けてのメッセージ
1.人事のプロフェッショナルを目指そう
2.最後に問われるもの
講師プロフィール
株式会社オフィスあん 代表取締役 社会保険労務士 経営学修士(MBA) 人事コンサルタント
松下 直子 氏
株式会社オフィスあん 代表取締役 社会保険労務士 経営学修士(MBA) 人事コンサルタント
松下 直子 氏
【略歴・著書】
神戸大学卒業後、江崎グリコ㈱に入社。新規開拓の営業職、報道担当の広報職、人事労務職を歴任。2004年独立。「人事屋」であることを生涯のライフワークと決意し、人事の学校(人事のまなび場【庵】)の主催や人事パーソン交流の場づくり、人事情報の発信など、幅広く人事の人材育成に意欲的に取り組んでいる。
主な著書に『困った部下のタイプ別育成術 できる上司のアプローチ50』(労務行政)、『OJTで面白いほど自分で考えて動く部下が育つ本』(あさ出版)、『OJT讓員工成為即戦力』(※中国語繁体字(台湾)版)、『部下育成にもっと自信がつく本』『採用・面接で「採ってはいけない人」の見きわめ方』(以上、同文舘出版)、『実践社員教育推進マニュアル』『人事・総務マネジメント法律必携』(以上、PHP研究所)、『部下の実力を高める実践OJT』(DVD/PHP研究所)ほか