講座概要
さまざまな会計基準の中でも退職給付会計は特に理解するのが難しいといわれています。
これは、退職給付制度自体の理解が前提となる点や、期首の予測計算と期末再計算の差異を捉える点などにあります。一方で、退職給付が企業財務や決算に与える影響を正確に理解することは、マネジメント上、大切なポイントになります。
本講座は、1日で退職給付会計の理論的インプットと演習問題のアウトプットを行い、退職給付会計の体系的な理解を目指します。
是非ご参加ください。
※昼食をご用意しています(来場受講のみ)
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①退職給付会計の必要性を踏まえて会計処理の大枠を理解する
②退職給付会計のさまざまな要素がどのように会計処理に反映されるかを把握する
③演習問題を解くことで理論的インプットを確実にアウトプットにつなげる
講座内容
Ⅰ 退職給付会計の概要と会計基準の必要性
1.退職給付制度の概要
2.会計基準導入前の問題点
3.退職給付会計の全体像
4.退職給付会計導入後の状況
5.未積立債務とは?
6.国際会計基準対応と平成24年改正
Ⅱ 退職給付債務
1.退職給付債務の概念
2.退職給付見込額の算出
3.勤務費用の算出
4.割引率と利息費用
5.数理計算上の差異
Ⅲ 年金資産
1.年金資産の範囲
2.年金資産の評価
3.長期期待運用収益率
4.年金資産の増減と会計処理
5.数理計算上の差異
6.年金資産の演習問題
Ⅳ 未認識項目の取扱い
1.数理計算上の差異の会計処理
2.数理計算上の差異と「隠れ債務」
3.過去勤務費用の会計処理
4.退職給付引当金と退職給付費用
5.総合演習問題
Ⅴ 連結財務諸表における取扱い
1.平成24年改正の概要
2.「包括利益」とは?
3.連結財務諸表の会計処理
4.遅延認識から即時認識への影響
Ⅵ その他の論点
1.確定給付制度の開示
2.確定拠出制度の取扱い
3.複数事業主制度の取扱い
4.小規模企業等における簡便法
5.退職給付会計と人事・総務部門の役割
講師プロフィール
公認会計士 若松弘之事務所 代表 公認会計士
若松 弘之 氏
公認会計士 若松弘之事務所 代表 公認会計士
若松 弘之 氏
【略歴】
1995年 有限責任監査法人トーマツ東京事務所に入所。国内監査部門にて上場企業の監査業務を中心にしながら中小企業等の株式上場準備業務にも従事。
2008年 有限責任監査法人トーマツを退職し、公認会計士若松弘之事務所を開業。
各種実務セミナーや企業研修、早稲田大学大学院等の講師を歴任するほか、地方自治体の各種委員、上場企業等の社外役員など幅広く活動。