講座概要
企業が成長していくためには、すべての社員に能力を十分に発揮してもらうことが不可欠です。しかし、企業の中には、さまざまな事情により、能力が不足している社員が一定数存在します。そうした能力不足社員を放置していると、能力以上の賃金を支払い続けることになり、本人との関係では企業の経済的損失が増加していき、上司の時間的・心理的負担も上がっていきます。さらに、他の社員との関係でも、能力不足社員の存在によって、周囲のやる気・士気を低下させます。本講座では、能力不足社員への対処法(解雇以外で円満解決を目指す方法)について、弁護士歴20年超の講師が、その実務経験や裁判例を意識しつつ、わかりやすく解説します。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
➀能力不足「正社員」への対応策(本採用後、本採用前の対応)が分かります
②能力不足「有期・パート」社員への対応策が分かります
➂解雇以外で円満解決の確率を上げる方法が分かります
講座内容
Ⅰ 能力不足社員への対処の重要性
1.能力不足とは何か(会社や上司の指示を実行できない、給与に見合った実力がない、採用時の期待と異なるなど)
2.能力不足社員が生まれる原因(採用判断ミス、本採用判断ミス、本人の努力不足、制度上の問題、経営環境の変化、DX/IT化など)
3.能力不足社員を放置できない理由(本人との関係での金銭的損失、上司の時間的ロス、他の社員への悪影響など)
4.能力不足社員への対処方法の全体像
Ⅱ 能力不足「正社員」への実務対応①:本採用後
1.改善指導(パワハラに該当しない適切な指導とは)
2.配転(配転無効にならないための準備とは)
3.降格(降格無効にならないための準備とは)
4.賃下げ(賃下げ無効にならないための準備とは)
5.退職勧奨(パワハラに該当せず、かつ、「退職勧奨への応諾」の確率を上げるための準備とは)
6.解雇(解雇無効にならないための準備とは)
7.解雇撤回要求など解雇後のクレームへの対応(円満解決のための準備とは)
Ⅲ 能力不足「正社員」への実務対応②:本採用前
1.本採用拒否(本採用拒否が無効にならないための準備とは)
2.採用活動(能力不足正社員を採用しないための求人、面接、採用の各ステージにおける準備とは)
Ⅳ 能力不足「有期・パート社員」への実務対応
1.能力不足「正社員」への対応策と、能力不足「有期・パート」社員への対応策が同じである点
2.能力不足「正社員」への対応策と、能力不足「有期・パート」社員への対応策が異なる点
講師プロフィール
多湖・岩田・田村法律事務所 弁護士 ニューヨーク州弁護士
田村 裕一郎 氏
多湖・岩田・田村法律事務所 弁護士 ニューヨーク州弁護士
田村 裕一郎 氏
【略歴・著書】
2002年、長島・大野・常松法律事務所に入所。2011年、多湖・岩田・田村法律事務所を設立。労働訴訟、労働審判、団体交渉等を取り扱う。YouTube「弁護士田村裕一郎 チャンネル(企業・士業のための労働トラブル対応の予防策と事後策)」にて情報発信を行っている。