講座概要
「越境ワーク」とは、会社の所在国とは別の国から従業員がリモートで仕事を行うことであり、新型コロナの蔓延を契機に広がりました。しかし、従来の働き方(海外出向や転籍、出張等)と違い、法制度が予定していない新たな働き方であるため、法務・労務・税務面で多くのリスクがあり、かつそのリスクの認知が進んでいません。
本講座では、「越境ワーク」の留意点と対応策を、実務の最前線に立つ弁護士が、Q&A形式でわかりやすく解説します。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①「越境ワーク」の第一人者による実務最前線の情報が得られる
②「越境ワーク」の特徴と、法務・労務・税務上のポイントを整理できる
③日本のみならず、11カ国・地域の外国の状況も網羅できる
講座内容
Ⅰ 「越境ワーク」とは?
1.「越境ワーク」の意味
2.「越境ワーク」の具体例、従前の国境を超える働き方との比較
3.「越境ワーク」の問題点
Ⅱ 「越境ワーク」Q&A 労務編
1.給与の支払い方法、算定方法
2.給与の通貨
3.労働保険・社会保険
4.勤怠管理の方法
5.執務環境、就業場所
6.休日
Ⅲ 「越境ワーク」Q&A 法務編
1.ビザの要否
2.解除条項
3.準拠法・裁判管轄
4.EOR(Employer Of Record)の利用
5.業務委託契約の可否
Ⅳ 「越境ワーク」Q&A 税務編(前編)
1.海外で越境ワークする個人に対する課税の基本
2.日本での課税
3.海外主要国での課税
4.一時帰国
5.PE(恒久的施設)課税、EOR
Ⅴ 「越境ワーク」Q&A 税務編(後編)
1.日本で越境ワークする個人に対する課税の基本
2.日本での課税
3.海外主要国での課税
Ⅵ 質疑応答
講師プロフィール
宇賀神国際法律事務所 代表弁護士(日本・ニューヨーク州弁護士)
宇賀神 崇 氏
宇賀神国際法律事務所 代表弁護士(日本・ニューヨーク州弁護士)
宇賀神 崇 氏
【略歴・著書】
人事労務の実務経験、海外での勤務経験から「越境ワーク」の推進を志す。東京大学法学部・法科大学院卒、米国ジョージタウン大学LL.M.修了、香港の法律事務所Gall Solicitorsで執務。主な著書に『Q&A越境ワークの法務・労務・税務ガイドブック』(日本法令)、『副業・兼業の実務上の問題点と対応』(商事法務)、『フリーランスハンドブック』『労働事件ハンドブック改訂版』(労働開発研究会)ほか多数。