講座概要
近年、我が国の障害者雇用が大きく進展した一方で、個別企業では障害者の採用が年々難しくなり、法定雇用率の達成がままならない状況が続いています。法定雇用率が段階的に引き上げとなり、障害者を採用したいが採用できない企業が続出しています。一方で、障害者雇用を肩代わりするビジネスが広がるなど、障害者採用のあり方が大きく変わってきています。そこで本講座では、障害者雇用の基礎知識(法律、政策、市場動向、障害理解)の習得に加えて、障害者を採用・定着・戦力化するための実践的なノウハウをケースを交えながら、具体的に解説します。また障害者雇用に関する国の支援策や助成金についても紹介します。新たに障害者採用の担当者になった方だけでなく、ベテランの方にもヒントとなる情報を提供したいと考えています。是非ご参加ください。
※グループワークの運営に支障をきたしますので講義中の入退室はお控えください。
本講義は、Zoom(ミーティング)を利用してWebで配信いたします。
Zoomミーティングセミナーは、講師および参加者全員が画面を共有する講座です。
ビデオとオーディオをご自身でON/OFFに設定して参加します。
ご参加に伴い下記URLをご確認ください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/zoom
【本講座のポイント】
①最新の障害者雇用法制を徹底解説
②実務面での課題と対応ノウハウを紹介
③障害者雇用対策の戦略立案のヒントを提示
講座内容
Ⅰ 障害者の状況を理解する
1.障害者の定義と人口動態
2.障害者労働市場の全体像
3.障害者雇用の歴史から学ぶこと
4.障害者実雇用率の変遷と障害者雇用
Ⅱ 障害者の立法関係を整理する
1.障害者権利条約と障害者雇用促進法
2.障害者基本法
3.障害者差別解消法
4.障害者総合支援法
Ⅲ 障害者雇用促進法の理解
1.改正障害者雇用促進法を正しく理解する
2.雇用率アプローチと差別禁止アプローチ
3.差別禁止と合理的配慮
4.法定雇用率制度の考え方
Ⅳ 差別禁止指針と合理的配慮
1.合理的配慮とは何か
2.合理的配慮の不提供の問題
3.合理的配慮を具体的に検討する
4.紛争解決の手段
Ⅴ 障害者の採用ルート別の活用法
1.障害者就労移行支援事業所の活用
2.A型、B型事業所の活用
3.ハローワーク、特別支援学校の活用
4.その他(人材紹介業、農園ビジネスなど)
Ⅵ 障害者雇用ケーススタディ
1.障害者の雇用事例(その1)
2.障害者の雇用事例(その2)
3.障害者の雇用事例(その3)
4.障害者のプライバシーに配慮した障害の有無の確認
Ⅶ 精神障害者の雇用課題への対応
1.精神障害者の特徴と配慮事項
2.精神障害者の雇用の進め方
3.解雇などの法的問題への対応
4.精神障害者のキャリア
5.障害者雇用関連の支援策・助成金
講師プロフィール

あした葉経営労務研究所 代表 特定社会保険労務士 MBA
本田 和盛 氏
あした葉経営労務研究所 代表 特定社会保険労務士 MBA
本田 和盛 氏
【略歴・著書】
小樽商科大学卒、法政大学大学院経営学研究科修了、同大学院博士課程満期退学。コマツを経て独立。労務管理分野における卓越した知識と経験をベースに、労働法務から採用、人材開発、組織開発など幅広い領域において活躍中。とりわけヒューマンアセスメント研修では、延べ数千名の人材評価に関わり、ポテンシャル人材の発掘・選別の鑑識眼では定評がある。主な著書に『管理職の基本と原則』『管理職の理論と実践』『人事が伝える労務管理の基本』(以上、労務行政)、『図解 募集から内定までの採用マニュアル』(成美堂出版)ほか執筆多数。