講座概要
1971年10月に高年齢者雇用安定法が施行されてから約半世紀が経過しようとしていますが、その後に同法は数度の改正がなされ、さらなる改正新法が令和3年4月から施行されました。近時は、定年後再雇用者等との間で、労働契約法18条の無期転換ルールや同一労働同一賃金の原則)との関係で、トラブルが発生し、法的紛争となるケースも増加しています。
本講座では、令和3年4月施行の改正高年法の内容についてはもちろんのこと、人事担当者に不可欠な高齢者雇用をめぐる法的な知識と実務対応について、分かりやすく解説します。是非ご参加ください。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
①高年齢者雇用と労働法制(令和3年4月施行の改正高年法も含む)の関係を明らかにします
②高年齢者の賃金等の待遇問題-同一労働同一賃金との関係を中心に解説します
③高年齢者の雇止め等の諸問題への対応を紹介します
講座内容
定年後再雇用者の待遇と長澤運輸事件最高裁判決のインパクト
『高年齢者雇用をめぐる法的問題と実務対応』【半日】
~近時トラブル増加中の高年齢者雇用に関する留意点~
<主な内容>
Ⅰ 高年齢者雇用と労働法制
1.高年齢者雇用安定法の概要
2.令和3年4月施行の改正高年法について
3.高年齢者と無期転換ルール(労働契約法18条)
Ⅱ 高年齢者の賃金等の待遇問題~長澤運輸事件最高裁判決のインパクト~
1.高年齢者の賃金等の待遇に関する現状~パート有期労働法8条(旧労働契約法20条)・同一労働同一賃金との関係~
2.長澤運輸事件最高裁判決の検討
3.その他の裁判例の検討
4.近時の裁判例等を踏まえた高年年齢社の賃金等の待遇に関する今後の視点
Ⅲ 高年齢者の雇止め等の諸問題
1.再雇用時の諸問題
2.再雇用後の諸問題
講師プロフィール
髙井・岡芹法律事務所 弁護士
帯刀 康一 氏
髙井・岡芹法律事務所 弁護士
帯刀 康一 氏
【略歴】
2004年早稲田大学卒業。2007年東京弁護士会登録、八重洲総合法律事務所入所。2011年経営法曹会議会員。企業側弁護士として、労働問題の解決に取り組む。中でもハラスメント等の問題社員対応、職場のLGBTの問題を専門とする。単著として『1冊でわかる!改正早わかりシリーズ パワハラ防止の実務対応』(労務行政)、共著として『知らないでは済まされない!LGBT実務対応Q&A―職場・企業、社会生活、学校、家庭での解決指針―』(民事法研究会)がある。