公開日 2009.08.07 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●複数の質問項目があるアンケート調査において、複数の質問項目の回答間の関係性を調べることによって、データの傾向を把握すること。
●例えば、コミュニケーションと職場満足度との関係性を調べる場合、「職場のコミュニケーションがよい」と回答した者のほとんどが、「職場に満足している」と回答していれば、コミュニケーションと職場満足度には何らかの関係性があるものと考えることができる。このような集計をクロス集計という。
●クロス集計は、パソコンの表計算ソフトを使えば、簡単に行うことができる。表の縦軸に一方の質問の回答を、横軸に他方の質問の回答をとり、各回答が交差するマス目に回答者数を入力する。このような表(クロス表・分割表)により回答間の関係性をみることができる。
●なお、クロス集計は、二つの回答間に関係性があるという仮説を構築するとろまではできるが、関係性が本当にあるかどうかまではわからない。二つの回答間に関係性があることを検証するためには、カイ二乗検定などにより、クロス集計の結果が偶然によって生じる可能性がほとんどないことを確認することが必要となる。
■関連用語
検定