2020年08月14日掲載

BOOK REVIEW - 『知名度が低くても“光る人材”が集まる 採用ブランディング 完全版』

深澤 了 著
クリエイティブ・ディレクター 
四六判/224ページ/1600円+税/WAVE出版 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊

 新型コロナウイルスの感染拡大により、採用市場は大きく変容している。2021年卒向けの合同説明会は軒並み中止となる一方、オンラインでの説明会・面接が急速に普及。売り手市場が続いていた新卒採用は、景気悪化により買い手市場へと一変した。しかし、こうした状況は、売り手市場でなかなか採用ができなかった中小企業にとってチャンスと言えるかもしれない。本書では、従来の母集団至上主義の採用手法では成果が得られなかった企業に向けて、自社の強みを活かす「採用ブランディング」を提唱する。

 「採用ブランディング」とは、理念を土台に、採用全体を貫くコンセプトを設定し、一貫性のある施策を行っていくことを意味する。自社の理念を明確にした上で、それを全面に出した採用広報を行い、他社との差別化を図るのである。それに共感した応募者が集まることで、質の高い母集団を形成でき、自社に合った人材の獲得につながる。本書の第1章から第3章では、このような採用ブランディングに関する基本的な考え方を解説する。

 さらに、本書後半では実践編として、より具体的な指南を行っていく。第4章では「全社横断のチームをつくる」「会社の弱みは隠さないけど工夫する」「自社の強みは3つに絞る」など、採用ブランディングを成功させるための「21の法則」を伝授。続く第5章では、採用ブランディングをより効果的にするために、採用ホームページなどの制作物で気をつけたいポイントを紹介する。さらに、第6章では企業自体のブランディングとのつながりについても言及している。採用の現場でよく使われるようになった「採用ブランディング」について、その手法を正しく理解し、自社の採用活動に活かしていただきたい。

 



知名度が低くても"光る人材"が集まる 採用ブランディング 完全版

内容紹介

小さな会社でも大企業に負けない!1000社以上の採用戦略に関わってきた著者が、自社の強みを伝える「採用ブランディング」の理論から実践まで余すところなく解説する。すぐに劇的な効果を出せる採用の法則が満載。
ほしい人材を採用&定着、応募者の質向上、新入社員全員エース級の活躍――。
1000社以上の企業で採用が劇的に改善した「採用ブランディング」成功の法則を徹底解説。