政府は30日、4月に大学3年生となる2023年3月卒業予定の学生向け採用活動ルールを定め、経済団体などに要請文を出した。新型コロナウイルス感染防止のため増えつつあるインターネットを使ったオンライン説明会や面接への配慮事項を初めて盛り込んだ。
具体的には、企業がオンライン面接などを実施する際、ズームやスカイプといった使用ツールを事前に明示するよう要請。通信環境が不安定だったり高速回線が用意できなかったりする学生に対しては、改めて別の機会に対面で実施するなどの代替措置も求めている。
このほか、卒業後3年以内の既卒者は新卒と同様に扱うことや、社員による学生へのセクハラ防止の徹底も要請。説明会などの広報活動は3月、選考活動は6月、内定は10月以降とする現行日程の順守も申し入れた。
要請文は内閣官房、文部科学省、厚生労働省、経済産業省の連名で、対象は経済団体や業界団体など1265団体。
(共同通信社)