2021年06月25日掲載

BOOK REVIEW - 『そのまま使える オンラインの“場づくり”アイデア帳 会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン』

ワークショップ探検部(松場俊夫、広江朋紀、東嗣了、児浦良裕)著
A5判/160ページ/定価1800円+税/翔泳社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊

 新型コロナウイルスの感染対策として、会議や研修、面談など、コミュニケーションの場の多くがオンラインに移行している。これまでにない効率化が進む一方、組織内の信頼関係を深めるきっかけが減ってしまったと感じている方も少なくないだろう。本書は、オンラインで対話を促し、イノベーションを生み出す場をつくるためのアイデア集だ。

 本書では30パターンものワークショップのプログラムについて、「新人研修」「チームビルディング」などどの場面・用途で使うことができるか、頭と体のどちらを使うプログラムか、所要時間の目安、身につくスキルなどを明示する。進行の流れとファシリテーターの声掛け内容を詳細に示しているため、すぐに実践でき、ワークシート等の資料の一部はダウンロードして社内でアレンジしながら活用できる。参加人数の目安や、ワークショップに必要なもの(白紙1枚、カードなどのほか、同時編集できるスプレッドシートなど各種ツール、WEBサービスの場合もある)に加えて、プログラムのアレンジ方法まで紹介されており、運営初心者にも易しい構成だ。

 Part1からPart4では、アイスブレイク、組織の関係強化、アイデア出しと課題解決、ワークショップの振り返りといった目的ごとに、各ワークショップのプログラム内容を紹介する。Part5はQ&A形式で、ワークショップ運営に精通する著者らがオンライン会議システムの活用方法を手ほどきする。さまざまなオンラインコミュニケーションの場を活性化させるためのヒントが豊富に詰まった一冊だ。

 



そのまま使える オンラインの"場づくり"アイデア帳
会社でも学校でもアレンジ自在な30パターン


内容紹介

オンラインのワークショップ、研修、会議、1on1で、
今すぐ使える“鉄板ネタ”を熟練のファシリテーターが伝授。


オンラインだと対面の場合と比べ、みんなのやる気やモチベーションが低下しがち、相手の考えていることがいまいち読めない、なんだかやりにくい……、と悩むすべての方へ。
●リアルとオンラインを組み合わせた「借り物競争」
●1on1が活性化する「ヒーローインタビュー」
●変革に向けて合意を形成する「7レイヤーズ・コンセンサス」
など、チームづくりやアイデア出し、課題解決がうまくいくプログラムが満載です。オンラインならではのあらゆる疑問に答えるQ&A集も。