2021年06月25日掲載

BOOK REVIEW - 『自己肯定感を高めて職場の居心地をよくする方法 会社の人間関係に悩むあなたに贈る成功法則』

浅野泰生 著
株式会社think shift代表取締役 
四六判/208ページ/1500円+税/つた書房 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊


 「頑張っているのに認められない」「なんであの人ばかり」と職場や会社に不満を抱き、「違う会社に行けば認めてもらえる(成功できる)かも」と思ったことはないだろうか。本書の著者もそうした思いから、大学を卒業後、転職を4回経験している。しかし、なかなか好転しない状況について、「原因は周囲の環境ではなく、自分自身にあるのではないか」と考えるようになった。そこから自分の考えを改め、行動していくことで、会社の社長を務めるまでになったという。本書では、こうした著者の実体験をベースに、いかに自己肯定感を高めていくかについて、61の成功法則としてまとめている。

 仕事で自分らしく成長していくためには、自分自身の人間性をしっかり捉え、ブレない軸を持つことが重要であると著者は指摘する。自分の人生におけるこだわりや価値観を持ち、どういう人生を送りたいのかというビジョンがはっきりしているほど、日々の実践で迷いなく行動できるからだ。そうした考えをベースに、他者とどう向き合うのか、人間関係でのストレスにどう対処していくのか、人から認められるためにはどういった行動が必要なのかなど、自己肯定感を高めながら職場の居心地をよくしていく方法を紹介する。

 本書では、著者が転職を繰り返していた時の考え、自身が変わるきっかけとなった言葉、これまでに自身が実践したことなどを赤裸々に述べている。著者の実体験から得た気付きや学びは、多くのビジネスパーソンにとっても参考となるはずだ。仕事での自身の評価や、職場の人間関係で悩みを抱えている方、あるいは自社における各職場をよりよいものにするため、現場の社員にどのような言葉で呼び掛ければよいのか悩む担当者にも、手に取っていただきたい一冊である。

 



自己肯定感を高めて職場の居心地をよくする方法
会社の人間関係に悩むあなたに贈る成功法則


内容紹介

パワハラ、モラハラ、セクハラ…。
荒れ狂う職場を、ひらりひらりと乗り切れる。
会社勤めのあなたに必須の、職場の居心地をよくする方法!


著者の浅野氏は、大学卒業後の就職活動で大変な苦労をし、就職先が決まってからも、転職を繰り返し、苦労の末に就任した社長になってからも、元のオーナーと対立し、現在、新たに会社を設立してがんばっている最中という経歴の持ち主です。
そうした波瀾万丈の経歴を通して、あらゆる職場、あらゆる立場を経験した浅野氏だからわかるどんな職場でも自分を保ち、生き抜く方法を本書に詰め込んであります。
年下の上司や生意気な部下、すぐマウンティングしてくる同僚などなど。人間関係に悩んで、仕事に支障をきたしては本末転倒です。本書を読んで、しっかり仕事に集中できる自分になりましょう。