孝忠大輔 著
NECグループ AI人材育成センター センター長
A5判/248ページ/2000円+税/翔泳社
NECグループ AI人材育成センター センター長
A5判/248ページ/2000円+税/翔泳社
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ AI(人工知能)はさまざまな領域で導入が進んでおり、日常生活や仕事の中でAIが実装されたサービスを使う機会も多くなった。一方で、AI人材は2030年には約79万人が不足すると予測されており、企業にとってはAI人材の育成・確保が急務となっている。本書は、NECにおいてAI人材の育成に取り組み、一般社団法人データサイエンティスト協会のスキル定義委員も務める筆者が、AI人材を取り巻く環境や具体的な育成方法を紹介していくものだ。
■ 本書ではAI人材を「AI研究者」「AIプロジェクトマネージャー」「AIプランナー」「AIエンジニア」「システムエンジニア」「AIユーザー」と6種類の人材タイプに細分化し、それぞれの役割や求められるスキルを定義する。さらに、それぞれの人材タイプを「初級者」「中級者」「上級者」の3段階に分け、各段階における育成方法を豊富な図表・フローチャートとともに解説しているため、自社にとって必要なAI人材のレベルや対応事項を整理することができるだろう。
■ また、本書には読者特典として「AI活用におけるタスク×スキル×人材タイプ」をまとめたスプレッドシート、「AI人材到達レベル確認リスト」をダウンロード方式で提供しているため、自社のプロジェクトに合わせて充実した資料を作成することもできる。AI人材を取り巻く環境、政府のAI戦略に基づき大学生が受ける教育、AI人材の定義、AI人材育成のための具体的な研修プログラムの設計方法――など、理論から実践まで整理したい人にはぜひ手に取っていただきたい一冊だ。
AI人材の育て方 先端IT人材の確保がビジネス成長のカギを握る 内容紹介 「あらゆる人があらゆることを言っているAI人材とはなにか、 その育て方についての答えがここにある。」 『イシューからはじめよ』『シン・ニホン』著者 安宅和人氏推薦! DX時代において必須となるAI人材は、2030年には約79万人が不足するとされており、企業にとってはその育成・確保が急務です。 本書では、AI人材を育成していくために知っておきたい企業の役割から育成現場の現状、具体的な育成方法や研修マニュアル、教育現場における教育課程までを詳細に解説。政府のAI教育プログラム認定制度検討会議の構成員を務める著者により、AI人材を取り巻く環境・全体像と具体的な育成方法をまとめて知ることができる1冊です。 |