本園大介 著
グラフィックコミュニケータ
A5判/288ページ/2000円+税/日本実業出版社
グラフィックコミュニケータ
A5判/288ページ/2000円+税/日本実業出版社
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ ビジネス系イベントや講演会などで、グラレコ(グラフィックレコーディング)を目にしたことはないだろうか。文字通り、「絵(Graphic)」で「リアルタイムに記録する(Recording)」ことを意味し、具体的には、ホワイトボードや模造紙等に、絵と文字を用いて話の内容をその場でまとめる・整理する手法である。参加者の理解を深めたり、議論の流れを見える化したりすることができるのが特徴だ。本書では、グラレコに取り組みたいと思っている人に向けて、グラレコの基本と奥義を伝授する。
■ グラレコを始めるのに絵心は必要ない、と著者は指摘する。大事なのは、「上手に描くこと」よりも「わかりやすく描くこと」である。本書では"絵が苦手"と感じている人でも簡単に描けるよう、「○」や「△」などのシンプルな図形を用いてモノや人、さらには似顔絵を描くメソッドを解説する。また、リアルタイムで話を聴きながら描くコツや、グラレコのレイアウトのポイントのほか、「オンラインイベント」「リアルイベント」それぞれにおいてグラレコを描く際の注意点も豊富に紹介していく。さらには、1on1ミーティングや社内での会議におけるグラレコの活用方法も提案する。
■ 著者は、大手通信関連会社に勤務しつつ、「グラフィックコミュニケータ」として、イベントや勉強会でこれまでに500件以上のグラレコを担当してきた。グラレコの講師としても活躍しており、開催したセミナー等の受講者は1万人を超える。本書では、そんな著者がこれまでに得た経験や知識を体系化し、すぐにでも実践できるノウハウをたっぷりと詰めこんでいる。本書を通じてその魅力や極意を学び、自部署や自身が所属するコミュニティでぜひ活かしていただきたい。
その場で「聞く・まとめる・描く」 グラレコの基本 内容紹介 言葉や文字では見えづらいものを、グラフィックで可視化・整理する「グラフィック・レコーディング(グラレコ)」。モノ・ヒト・似顔絵・文字の描き方から、話の聞き方、ポイントのまとめ方まで公開する。 「グラフィックレコーディング(グラレコ)」とは、「絵(グラフィック)でリアルタイムに記録(レコーディング)すること」です。グラレコの魅力は、絵を描くことによって、話の内容や問題への理解が深まり、場が盛り上がることにあります。 本書では、著者がセミナーやSchooなどのオンライン講座で10,000人以上に指導するなかで、徹底的に磨き上げてきた「誰でもできるグラレコのコツ」を惜しみなく大公開。モノ・人・似顔絵・文字の描き方から、話の聞き方、ポイントのまとめ方までを紹介します。本書で紹介する基本ノウハウをマスターすれば、メモ・企画・1on1・会議・イベントなどの幅広いシーンで応用できます。iPadなどタブレット端末でのデジタルグラレコのノウハウも充実しており、アナログ・デジタル問わずおすすめの1冊です。 |