西尾 太 著
フォー・ノーツ株式会社 代表取締役社長
四六判/240ページ/1600円+税/アルファポリス
フォー・ノーツ株式会社 代表取締役社長
四六判/240ページ/1600円+税/アルファポリス
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 人事制度の構築、人事評価制度の運用、人材の採用や配置など、会社の「ヒト」にまつわる領域を幅広く扱っている人事部門。会社にとって欠かせない存在であるものの、人事部以外の社員からすると、「何をしているのか分からない」「秘密を握ってそうで怖い」「頑張っているのに評価してくれない」など、どちらかというとマイナスのイメージがある場合が多い。そんな人事部の実態について、30年以上にわたって人事に携わってきた"人事の超プロ"が解き明かしたのが本書だ。
■ 本書前半では、「人事を『敵』に回しても何もいいことはない!」「会社が掲げる『企業理念』が、実は劇的に重要な理由」「『仕事の失敗』は人事評価にどのくらい影響するのか?」など、実際に人事が考えている・見ているポイントを、人事以外の部署で働く読者に向けて徹底的に解説する。さらに、後半では「人事のプロを困らせる"痛い社員"」「人事も頭を抱える、どの会社にも必ずいる『モンスター社員』」などの、いわゆる問題社員との向き合い方や、ハラスメントへの対処法、リモート時代に求められるコミュニケーションスキルなど、人事部門で蓄積されてきた知見やノウハウを幅広く取り上げる。
■ 人事の目的は「会社と社員のベクトルを同一にしていくこと」であると著者は言う。もし「会社から評価されていない」と感じているのであれば、そもそもベクトルのズレに原因があるのかもしれない――というように、人事視点での考え方や見方を知ることが、"ズレ"の解消をするために有益であると説いていく。人事部が部門外からどのように見られているのか、どんな点で「つきあっていくこと」が難しいと思われているのかを再認識できる本書は、人事担当者にとっても、改めて人事の仕事を振り返るきっかけとなるだろう。
人事はあなたのココを見ている! 内容紹介 空前のリストラ時代、人事の評価が明暗を分ける! 人事は社員のどこを見て、どこを評価しているのか。数々の事例を通して苛酷な時代を生き抜くためのスキルとマインドを指南する。『アルファポリス』連載を再編集し書籍化。 100万PV越えを記録した人気ビジネスWEB連載の書籍化!! 空前のリストラ時代、ビジネスマンの評価の明暗を分けるのは、人事の評価である。本書では、その人事がどのように社員うを見て、どのように社員を評価しているかを、赤裸々に明かす。数々の事例から読み取れる、今後を生き抜くためのビジネスマンに必要なこととは何かを説く、まさに時代に即した1冊となっている。 |