福原正大 著
Institution for a Global Society株式会社(IGS) 代表取締役
四六判/224ページ/1800円+税/英治出版
Institution for a Global Society株式会社(IGS) 代表取締役
四六判/224ページ/1800円+税/英治出版
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ デジタル化が進み、社会構造が急速に変化する中、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組む日本企業は少なくない。しかし、「どんなDXを実現したいのか」「どんな人材がそれを担うべきなのか」「組織はどう変わるべきか」という本質的な議論が十分に行われていないことも多いと著者は指摘する。また、DX推進に成功している企業の共通点として、「新しいヴィジョンに向かって、DXに強い人と組織をどうつくるか」を意識していた点が挙げられるという。本書においては、DX成功のキーとなる"人と組織"に着目し、DX実現に向けた重要な考え方やアプローチを解説していく。
■ 第1~2章では、DXに成功した企業の事例を紹介しながら、DXとはデータとデジタル技術を「前提」として、イノベーションを起こしていくことであるなど、DXの本質について解説していく。そして、イノベーションを起こしていくための必須要素として、「ヴィジョンと哲学(Philosophy)」「人材戦略(People)」「プロセス(Process)」という3Pを挙げた上で、第3~5章では、それぞれの観点から具体的にどうDXに取り組むのかを解説する。
■ 「ヴィジョン」を定める上で役立つツールや考え方、DXに必要な人材のコンピテンシー、ヴィジョンが固まってからのプロセスなど、著者が実際にDX推進を支援していく中で得たデータや経験が豊富に織り込まれている点も、本書の大きな特長になっている。経営者やDX推進担当者だけでなく、DX人材の育成に取り組む人事担当者にとっても参考となるだろう。
日本企業のポテンシャルを解き放つ DX×3P経営 内容紹介 HRテック起業家×ビジネススクール特任教授×政策アドバイザー、 DX人材・組織づくりのフロントランナーが示す全社変革のロードマップ なぜあの企業はDX推進に成功しているのか? Googleよりも成長し、1500名のDX人材育成を目指すダイキン工業。 全社で人材データの見える化と育成に取り組むライオンや日本郵便。 世界から押し寄せるデジタル勢の脅威に抗うために、 日本の伝統企業に何ができるのか? DX人材・組織づくりのフロントランナーが示す、全社変革のロードマップ! |