社会保険労務士
四六判/272ページ/1400円+税/日本実業出版社
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 「働き方のルール」を定める労働法。人事労務担当者はもちろんのこと、経営者や現場の管理職も、労働法の基本を抑えておくことは大切だ。しかし、「労働法」と一言でいっても、含まれる法律は労働基準法や労働契約法、労働組合法、男女雇用機会均等法など範囲が多岐にわたる上、複雑で難解な内容も少なくない。そこで、本書では初めて労働法を学ぶ方に向けて、「知らないと損する」内容をピックアップした「労働法の"超"基本」となる事項について、ストーリー仕立てで解説する。
■ 本書は長谷川フーズという架空の会社を舞台とし、主人公である白石ツバサが人事労務担当として奮闘する姿を、社長や同僚との会話を通じて描いている。ツバサが労働環境の整備に当たる中で出てきた疑問点や問題点について、労働法で定められている基本事項を確認しながら一つひとつ解決していく、という流れで話は進む。ここで取り上げる内容は、採用時の労働条件の通知や就業規則の作成など、労働条件全般に関するものをはじめ、労働時間・休日、賃金に関する基本事項など幅広い。また、ハラスメントへの対応や、仕事と家庭の両立支援、副業・兼業などの近年のホットトピックについても押さえることができる。
■ 本書の特徴は、難しい法律用語は使わずに、できるだけ平易な言葉で解説がされている点である。ツバサと同僚との会話を読み進めていく中で、労働法の基本的な考え方や知識が自然と身につくはずだ。「労働法の概要をサクッと理解したい」という方にオススメしたい一冊である。
内容紹介 |