A5判/164ページ/2800円+税/金子書房
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ EAP(従業員支援プログラム)は、従業員のメンタルヘルスの保持増進のサポートを中心に、組織とそこで働く個人やその家族が持つ課題を解決するために幅広いサービスを提供するものである。健康経営への取り組みが産業界で活発化する中で、EAPは健康経営を推進する上で重要な役割を担ってきた。本書は、企業の健康経営の質を高めるEAPの進め方、具体的なセルフチェック項目、メンタルヘルス施策メニューについて、基本から詳しく解説している。
■ 1~3章では、企業におけるメンタルヘルス対策の現状、事業場内で行うEAPの担い手と活動内容、健康経営の実践においてEAPが担う役割、EAPの歴史や"コアテクノロジー"が発展してきた背景など、EAPに関する基礎知識を主に紹介している。4~7章では、EAPを社内で展開するためのプログラムの設計や評価、効果測定の方法等を解説している。本書全体の特徴として、企業事例や図解、実践的なチェックリストが随所に用いられており、EAPを初めて学習する担当者でも読み進めやすい構成となっている。
■ 健康経営を推進している担当者は、本書を活用することで、EAPの基礎知識を身に着けるとともに、自社がメンタルヘルス施策を十分に行えているのか、他に何をするべきか、施策がうまくいっているか否かの効果測定方法などのチェックをすることができる。職場のメンタルヘルスケアの実効性を高めるために、人事、労働衛生担当者や管理職、産業保健スタッフ、産業カウンセラーや公認心理師など、幅広い職種の担当者にもぜひ参考にしていただきたい一冊だ。
内容紹介 企業の健康経営の質を高めるEAP(従業員支援プログラム)の進め方、セルフチェック項目やメンタルヘルス施策メニューを解説。 【内容】 |