2022年11月11日掲載

BOOK REVIEW - 『令和の働き方最新版 Q&Aでわかる! 管理職のための労基署対策マニュアル』

安中 繁 著
ドリームサポート社会保険労務士法人 代表社員 
A5判/128ページ/982円+税/宝島社 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 正社員との不合理な待遇差を禁止するパートタイム・有期雇用労働法の施行、職場におけるパワハラ対策の義務化、育児・介護休業法の改正……近年、「働き方」「雇い方」に関してさまざまな法改正が行われ、会社が守るべきルールは増えている。人事担当者はもちろんのこと、現場の管理職も、社員から相談を受けたときに備え最低限の知識を持っておく必要があるだろう。本書は、労働関係法について知識のない管理職でも分かるように明快かつ豊富な図表を交え、職場でよくあるトラブルについてQ&A形式で解説する。

■ 本書は三つのパートで構成されており、PART 1では「令和の『働き方』最新トラブル」として、テレワークに関するトラブルや社員の副業・兼業、パワハラ・セクハラなどを取り上げる。PART 2「休み方と雇い方 "まさか"のトラブル」は、パートタイマーや派遣社員、定年後再雇用者の働き方、育児休業・介護休業の取得など、どの企業でもあり得るトラブルをピックアップ。さらに、PART 3では労基署対応をメインに、労基署がどこを見ているのか、違反があったらどうなるのかを解説する。

■ 本書では、例えば「テレワーク中に長時間連絡がとれない部下。この部下を処罰できる?」といった、"現場の管理職が気になっている問題"に対し、まず判例や法律の定め・政府の方針を簡潔に紹介した上で、問題に対する考え方・対応方法を解説していく。いずれも見開き2ページのため、サクッと読むことができるのが特徴だ。現場管理職はもちろん、人事部門の担当者としても、本書を活用して知識の穴を埋めるとともに、自社のマネジメントや労務管理に問題がないか確認していただきたい。

令和の働き方最新版 Q&Aでわかる! 管理職のための労基署対策マニュアル

内容紹介
労基署(労働基準監督署)が調査に入っても自信をもって対応できる職場を目指そう! 副業、テレワーク、育児休業、ハラスメント等についての合法と違法の境界線を、事例を元にQ&A形式で解説する。2022年法改正に対応。

残業時間の制限、有給休暇取得の義務化に続き、パワハラ防止法、改正育児・介護休業法など働き方の法律が次々施行されています。そんな中にあって労基署に対する総合労働件数は約124万件(2020年)で、14年連続100万件超えを記録。殺伐とした職場で管理職が日頃悩む働き方の合法と違法の境界線を、事例をもとに徹底解説。テレワークや副業にも対応。この一冊で労基署が調査に入っても自信をもって対応できる職場を目指しましょう!