合同会社IDEAL Arts 代表社員/CEO、株式会社いつも 取締役 経営戦略本部長
A5判/224ページ/2200円+税/技術評論社
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ ミッションとは、その組織が存在する意義、使命のことであり、組織の道しるべとなるものである。それを定義し、言葉にして伝えていなければ、「何のためにこの仕事をやっているのか?」と目的を見失ったり、メンバー間で方向性がバラバラになったり、組織の力を十分に発揮できなくなる。また、ミッション実現のためには、ミッションを起点に経営戦略、事業戦略を策定し、それに伴って組織構造や採用、育成の仕組みも見直していくことが必要だ。そんな「ミッションドリブン」な会社にするための具体的な考え方を本書では紹介する。
■ 第1章では、「ミッション不在」による問題点を指摘し、ミッションをなぜ明文化するべきなのかを改めて整理する。第2章はミッション・ビジョン・バリューをどうつくり、社内に浸透させていくかを解説し、続く第3章では、現状の方針や目標が策定したミッション・ビジョン・バリューとずれていないかを確認する。第4~6章では、ミッションを起点に仕組みを変えていく際のポイントについて、「採用」「組織」「評価」の順に解説。最後に、第7章でミッション実現に向けて人事部門はどう関わっていくべきかを考えていく。
■ 著者は、丸亀製麺などを運営するトリドールホールディングスで組織・人事戦略をリードしてきた経歴を持つが、同社はまさにミッションドリブンな組織を実現し、急成長を遂げている。そこでの経験も交えながら、人の力を最大限に発揮させる仕組みづくりについて記した本書は、企業の経営者だけでなく、組織開発・人材育成に携わる人事担当者にもぜひ手に取っていただきたい一冊である。
ミッションドリブン・マネジメント ~「なんのため?」から人を活かす~ 内容紹介 会社が成長しないのは、「あるべき姿」に向かってないから―― 「良い人材がなかなか採用できない」 そんな問題を防ぎ、人の力を最大限に発揮させる仕組みの作り方を、トリドールホールディングスの躍進を支えた組織開発のプロが集大成。 |