2023年05月12日掲載

BOOK REVIEW - 『図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ』

坪谷邦生 著
株式会社壺中天 代表取締役、株式会社アカツキ 人材マネジメントパートナー 
B5判変型/276ページ/2700円+税/ディスカヴァー・トゥエンティワン 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 本書は『図解 人材マネジメント入門』『図解 組織開発入門』に続く、人事の注目テーマを図解を交えて分かりやすく紹介する「100のツボ」シリーズの3作目となる。今回のテーマは「目標管理」。働き方の変化や人材の多様化をはじめ、人と組織を取り巻く環境変化が激しさを増す中、個を活かしながら組織としても成果を上げていくカギの一つとなり得るのが、目標管理といえよう。本書では、目標管理の理論から組織の成果につながる実践のポイントまでを解説している。

■ 全体の構成としては、10のChapter(章)があり、各Chapterでは10のツボ(ポイント)が取り上げられている。前半のChapter 1~4は理論編となっており、まず「MBO」「OKR」「KPI」といった目標管理の理論的背景や海外での実践例、指標について紹介するとともに、MBOが目標管理という形で日本企業に導入された経緯等について解説している。Chapter 5~10は、目標設定の実践方法について書かれている。理論からしっかり学びたい場合はChapter 1から順に、早く実践に入りたい人はChapter 5から読むと良いだろう。

■ 本書には、目標設定ワークシート「MOK4」が付録として添付されているので、ワークシートを埋めてから読み進めることをオススメする。18個の問いに答えることで、自分が組織内で実現したい個人目標を設定できる。書けない・分からない問いを成長のチャンスと捉え、該当するChapterを読めば、目標管理への理解が「自分ごと」としてさらに深まっていくだろう。人事担当者だけではなく、組織にかかわる人すべてに役立つ1冊といえる。

図解 目標管理入門 マネジメントの原理原則を使いこなしたい人のための「理論と実践」100のツボ

内容紹介
個と組織がともに勝つ、この一冊。

「個」が夢をもってイキイキと働き、その結果として「組織」の業績が上がり、「世の中」がどんどん良くなっていく。そんなサイクルを起こす鍵は目標管理にある。

本書では誤解しやすく運用が難しい「目標管理」をわかりやすく体系的に理解し、実践することができる。

目標管理の100のツボをQ&A形式で、図とともに解説。目標設定ワークシート、資料をダウンロードできるQRコード付き。