株式会社セブンフォールド・ブリス 代表取締役、国際コーチング連盟 マスター認定コーチ
四六判／224ページ／1500円＋税／ワン・パブリッシング
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 上司と部下が1対1で定期的に話し合う「1on1ミーティング」は、多くの企業で導入されつつある。ただ、1on1ミーティングがチームにもたらす好影響をあまり実感できていないマネジャーもいると思われる。本書は、累計で1万5000人以上のマネジャーに1on1ミーティング研修を実施してきた著者が、上司とメンバー（部下）の良い関係の築き方や、1on1ミーティングにまつわる悩みに対する具体的な解決策を実践例と共に紹介している。
■ 本書は、メンバーが自律型人材に育っていく段階を三つに分け、それらにマッチした1on1ミーティングの在り方を提唱する序章から始まり、各段階において実践者が抱きやすい22個の疑問を回答していくQ&A形式の1～4章と、「1on1ミーティングと上司の成長」をテーマとした5章からなる。例えば、「1on1ミーティングを受け入れてくれないメンバーがいて、困っています」という質問に対しては、事前にミーティングの目的を共有し、メンバーに“腹落ち”してもらうプロセスであるオリエンテーションの必要性を指摘する。「メンバーがなかなか本音を話してくれません」という悩みには、早く話してもらおうとする前に、メンバーが「自分は大切にされている」と実感できるような関係性を構築することからスタートせよと説いている。
■ 1on1ミーティングに関する書籍は数多く世に出ているが、本書は単なるノウハウにとどまらず、その目的やつまずきやすい要因にまで迫っているという意味で、1on1ミーティングを成功させるために求められる「考え方」を深掘りしている点が特徴的だ。1on1ミーティングの実践で悩んだ時に、参考になるヒントが詰まった一冊といえる。
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内容紹介 コロナ禍以降、リモートワークやオンライン会議があたりまえになった一方で、上司とメンバーが対面で雑談したりじっくり話したりする機会が大幅に減りました。そこで注目されているのが、１on1ミーティングです。 これまで行われてきた一般的な面談と異なり、メンバーの心理的安全性を確保しつつ、メンバーの成長段階に応じた内容で定期的に行なわれるのが1on1の大きな特徴です。 導入を検討している、また、すでに実施しているけれどうまくいかなくて困っている……。そんな方に向けて、これまで15000人以上に「1on1ミーティングの極意」を伝授してきた著者が、わかりやすく解説していきます。 |
