2024年02月09日掲載

BOOK REVIEW - 『図解 人的資本経営 50の問いに答えるだけで「理想の組織」が実現できる』

岡田幸士 著
ルヴィアコンサルティング株式会社 共同経営者 
A5判/360ページ/2400円+税/ディスカヴァー・トゥエンティワン 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 経済産業省は、人的資本経営を「人材を『資本』として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方」と定義する。本書は、大企業やベンチャー企業など多岐にわたる企業において人的資本経営の支援をしてきたコンサルタントが、人的資本経営や人的資本の開示について、「何を、どうすればよいか」を解説した書籍である。

■ 人的資本経営においてやるべきことを突き詰めると、①人と組織の在りたい姿は何か、②在りたい姿を実現するために、自社に必要な取り組みは何か――の2点を地道に明らかにしていくしかないと筆者は述べる。そのため、この2点を考えるに当たって、本書では「戦略実現には、どのような人材が必要か?」「人事として高い貢献ができているか?」といった「50の問い」を活用することを提示し、それぞれの問いに対する「答えの出し方(考え方・フレーム)」を示している。

■ 本書を読み進めることで、自社の人的資本経営の状況を把握し、人的資本経営における開示情報についてのアウトプット(開示資料、報告書など)をつくることができる。また、こうしたアウトプットをつくる際には、読者購入特典として提供するダウンロード資料(Power Point資料とPDF資料)を活用することも可能だ。人的資本経営について考える際の参考書として、本書を活用してみてはいかがだろうか。

図解 人的資本経営 50の問いに答えるだけで「理想の組織」が実現できる

内容紹介
組織と人を考えるうえで今注目の「人的資本経営」が1冊でわかる!

「人的資本経営」とは何か?
自分の会社は、どこまで「人的資本経営」ができているのか?
「人的資本の開示」とは、具体的に何をすればいいのか?

本書は人的資本経営について、経営者から人事担当者、現場マネジャーまで、「人的資本経営の全体像」と「自社への適用の仕方」が誰でも平易に理解できるよう[50の問い+フレーム+具体的な事例]をもとに解説していきます。
経営者、人事部門、現場マネージャーが今読むべき必須知識。