2024年03月22日発行 労政時報本誌  4074号 013頁

事例編

管理職育成の取り組み事例

人材戦略の要となる管理職を計画的に育成し、
登用後も継続的に支援

 

1. 管理職育成をめぐる課題

[1]管理職に期待される役割と現状

 管理職に期待される役割は幅広く、そして、管理職自身は多忙である。業務・人材の管理、部下育成に加え、人材戦略推進の要の立場として、その旗振り役を担うことも期待される。さらに、予測困難な今後の経営環境へ対応していくために、管理職自身の能力開発も求められている。
 このような状況は、管理職を日々疲弊させている。リクルートマネジメントソリューションズが実施した「マネジメントに対する人事担当者と管理職層の意識調査2023年」によれば、「会社の組織課題」として人事担当者、管理職層の双方が最多に挙げたのが「ミドルマネジメント層の負担が過重になっている」である[図表1]。管理職に期待される役割の増加と比例して、負担が大きくなっている現状が見える。

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