社会保険労務士法人 中小企業サポートセンター 代表社員
四六判/222ページ/1500円+税/KADOKAWA
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 日本商工会議所および東京商工会議所の「人手不足の状況および多様な人材の活躍等に関する調査」(2023年)によると、人手不足で悩んでいる中小企業は7割近くに及び、パーソル総合研究所の予測では、2030年になると644万人の人手不足が発生すると言われている。本書は、こうした厳しい現実に対処するための具体的な採用戦略と実践的な手法を提供し、中小企業が採用活動を強化する道筋を示すものだ。10年以上にわたり延べ約1000社の労務管理をサポートし数々の企業の採用活動を成功に導いてきた著者が、「人が集まり、成長・定着し、強い組織に変わる」ための “今すぐに実践できるノウハウ” を伝授する。
■ 本書は五つのCHAPTERから成る。CHAPTER1では、応募者数を255%に増やした企業の成功事例と具体的な採用プロセスを紹介しつつ、よくある失敗事例とその改善策などを取り上げる。CHAPTER2では、効果的な採用活動のために必要な「組織内分析」の手法を解説し、自社の課題の見える化と、課題解決に向けた取り組みの重要性を説く。CHAPTER3では、中小企業が抱える人材育成や定着率の問題について触れ、採用した人材を育て、長期にわたって活躍してもらうための具体的な施策を提示している。
■ CHAPTER4では、短期的・中長期的視点に立った採用活動・採用広報の手法や、自社が採用したい人物像(ペルソナ)を定めた上で採用戦略を練り上げていくプロセスに触れ、これにより応募者数を200%に増やした企業事例も取り上げる。最後のCHAPTER5では、求職者とのミスマッチ防止策を紹介し、求職者と企業の双方にとって満足度の高いマッチングを達成する方法を詳述する。中小企業に限らず人材不足に悩む採用担当者であれば、本書を通じて自社の採用戦略を改善するための多くのヒントを得ることができるだろう。
内容紹介 「求人を出しても応募が少ない」 採用難の現代における採用活動のポイントは、3つあります。 本書では、これらについての具体策を解説しています。 応募者数255%を実現した今すぐできる採用戦略を伝授! |