転職「祝い金」対策強化 厚労省、許可取り消しも

 厚生労働省は24日、医療や介護、保育分野の職業紹介事業所が「祝い金」を支払って転職を促す違反行為に関し、事業所許可の取り消しも含めた対策を公表した。祝い金は職業安定法に基づく指針で禁止されているが、後を絶たないため、対策を強化し、人材の職場定着につなげる。
 職業紹介事業所による祝い金などの転職勧奨は、人手不足に悩む現場で人材の定着を妨げているとして問題視されてきた。2021年に指針で禁止した後も、厚労省の調査で違反する事業所が見つかっていた。
 対策では、指導監督しても祝い金を出すなどの違反を継続する事業所に対し、許可を取り消す方針を掲げた。事業所が受け取る紹介手数料などの透明性を向上させるため、手数料の実績データの公開を義務化することも盛り込んだ。いずれも指針に明記する見通し。
(共同通信社)