ブランディング・ディレクター、クリエイティブ・ディレクター
四六判/224ページ/1600円+税/WAVE出版
BOOK REVIEW ―人事パーソンへオススメの新刊
■ 企業の採用活動において、募集しても思うような母集団形成ができなかったり、コストをかけて内定を出しても辞退されてしまったりと、多岐にわたる課題や悩みを抱える担当者も少なくない。その打開策の一つとして、「採用ブランディング」がある。
■ 本書は、2020年発行の『知名度が低くても “光る人材” が集まる 採用ブランディング 完全版』に、新たな実践や研究成果を加えたもの。1000社以上の採用に関わってきた著者の視点で、自社の強みを正しく引き出す「採用ブランディング」の有用性と必要性、方法論を解説している。第1~3章では、「採用ブランディング」が重要視される背景と基礎知識を整理。人材獲得競争が激化する中、特に中小企業では、自社の価値をさまざまな媒体やツールで一貫性を持って発信することが重要だとする。第4~5章では、「採用ブランディング」の土台づくりから実践までのノウハウを伝授。著者の提唱する「21の法則」で欲しい人材のペルソナ設定や理念共感重視の採用について掘り下げ、効果の出る制作物(求人広告や採用ホームページ)の作成方法を「5つのポイント」を挙げて指南する。第6章では、「採用ブランディング」がもたらす組織への好循環を示している。
■ 著者は、もはや採用が楽になることはなく、理念に則った自社らしい採用でしか人を集められない時代が差し迫っていると訴える。そんな今だからこそ、どんな企業にも必ずある「強み」を生かした、自社なりの採用戦略を考えてみてほしい。「採用ブランディング」に基づき採用活動を行えば、求める人材への的確なアプローチが可能となり、コストを削減できるだけでなく、理念に共感した人材を集めることができ、組織のさらなる発展にもつながるという。この一冊に、採用に悩む人事担当者や経営者にとって、課題を打開するヒントがちりばめられていることだろう。
人が集まる中小企業の経営者が実践している、すごい戦略 採用ブランディング 新版 内容紹介 □エントリーが少ない ⇒すべて「採用ブランディング」で劇的に改善できる! 「人材不足解消」から「売上向上」まで、速攻で劇的な効果が出る。 ・採用成功のカギは「理念共感」 ・求める人材のペルソナは超理想的に描くと自然と現れる ・コンセプトに忠実な採用フローはファンをつくる ・「採用→教育」ではなく「教育→採用」だから定着する ・社長が採用に参加することが最大の差別化 ・効果のでる採用サイトをつくる5つの要素 ほか 何をしても改善しなかった採用が、たった数カ月で驚くほど変わる! |