代表 寺澤康介
(調査・編集:主席研究員 松岡 仁)
ProFuture代表の寺澤です。
10月1日、国立大学法人東京工業大学と同東京医科歯科大学が統合され、新たに「国立大学法人東京科学大学」が誕生しました。両大学の強みを生かし、世界トップレベルの研究大学を目指すことを目的としており、理工系と医療系の融合により、革新的な研究や教育が期待されます。学際的な研究の促進や、新たな技術・治療法の開発、グローバルな競争力の向上などの効果が見込まれる半面、ともに伝統校であるがゆえの「異なる文化や制度の統合」には課題がありそうです。
本連載で取り上げているHR総研の調査では、旧7帝大(北海道大学、東北大学、東京大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学)に、一橋大学、神戸大学、そして東京工業大学を加えた10大学を「旧帝大クラス」と区分していましたので、今後は東京科学大学を「旧帝大クラス」として扱うことになります。東京工業大学は「東工大」の略称が広く浸透していましたが、東京科学大学は「東科大」と呼ばれることになるのでしょうか。いずれにしても、新大学名を旧東京工業大学、および東京医科歯科大学のことだとすぐにイメージできるようになるまでには、しばらく時間がかかりそうです。
「とりあえず内意承諾しておく」学生
今回も前回に引き続き、HR総研が就活口コミサイト「就活会議」と共同で、2025年卒業予定の同サイト会員学生を対象に実施した「2025年新卒学生の就職活動動向調査(6月)」(調査期間:2024年6月3~17日、有効回答:338件)の結果を紹介します。今回は、「内定」に関連するトピックスの調査結果をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
まず、6月上旬時点での内定社数を見ると、「0社(未内定)」と回答したのは文系で13%とまだ1割を超えるものの、理系ではわずか3%にとどまり、理系の採用ニーズの高さを改めて感じることができます[図表1]。内定保有者の社数を見ると、文系では「2社」と「4~6社」がどちらも27%で最も多く、次いで「3社」(15%)、「1社」(12%)が続きます。一方の理系では、「2社」が31%で最も多く、次いで「4~6社」(24%)、「1社」(21%)、「3社」(13%)が続きます。2社以上の複数内定を保有する学生は、文系で75%、理系でも76%といずれも4分の3以上を占め、学生優位の就職活動が展開されていることがうかがえます。
[図表1]6月上旬時点での内定社数
資料出所:HR総研×就活会議「2025年新卒学生の就職活動動向調査(6月)」(2024年6月)([図表2~15]も同じ)
内定承諾の状況について見ると、「1社だけに内定承諾した」が文系52%、理系63%と過半数となっています[図表2]。ただし、「内定したすべての企業に内定承諾した」(内定2社以上)が文系17%、理系18%とどちらも2割近くあり、「内定した一部(2社以上)の企業に内定承諾した」は文系で20%、理系で13%と、両方を合計した “2社以上に内定承諾した” 割合は3~4割近くに及んでいます。企業からすれば、かなりの数の「内定承諾」が空手形に終わる可能性があるということです。
[図表2]内定承諾の状況
では、学生はどのような意識で企業に対して内定承諾をしているのでしょうか。[図表2]で、「まだ1社にも内定承諾していない」と回答した学生を除いて、内定承諾時の意識について聞いたところ、「内定承諾した企業に入社することを、強く希望している」は、文系で17%、理系で18%とどちらも2割に達していません[図表3]。最も多かった回答は、文系・理系ともに「入社する企業を絞り込めておらず、とりあえず承諾しておく」で、それぞれ52%、63%と5~6割以上に及んでいます。「内定承諾した企業に入社するつもりだが、まだ他の企業も考えたい」や「選考中の企業があり、とりあえず承諾しておく」という学生も少なからずおり、企業にとっては極めて恐ろしい結果となっています。この記事が公開されるタイミングは、大多数の企業で内定式が実施された後となっており、それまでに内定辞退連絡に悩まされた企業が少なくなかったであろうことが容易に想像できます。
[図表3]内定承諾時の意識
OB・OGの意見より口コミサイトの情報を参考
内定を取得した後、承諾をするまでに学生は誰に相談しているのでしょうか。相談相手・相談先について尋ねたところ(複数回答)、文系で最も多かったのは「親、兄弟などの親族」で70%、次いで「友人・知人」が63%で続きます[図表4]。3番目に多かったのは「大学の教授・キャリアセンター」ですが、24%と上位2項目を大きく下回っています。
一方、理系で最も多かったのは「友人・知人」の74%で、「親、兄弟などの親族」が68%で続きます。上位2項目は同じですが順位は異なります。これらに次いで多かったのは「大学の先輩等」(32%)で、「大学の教授・キャリアセンター」(30%)をわずかに上回っています。理系の回答者は大学院生(修士)の割合が文系よりも格段に多く、研究室における縦のつながりが重視されているものと思われます。
なお、相談相手が「いない」と回答したのは文系・理系とも5%にとどまり、就職先については自分1人で決めてしまうのではなく、ほとんどの学生は誰かに相談しながら進めていることがよく分かります。
[図表4]内定承諾先決定における相談相手(複数回答)
内定承諾する際、周りの相談相手による意見・アドバイス以外に、どんな情報を参考にしているのでしょうか。[図表5]で「家族の意見」や「友人・知人の意見」など、[図表4]でも選択肢に出てきた相談相手を除いた項目を見ると(複数回答)、「口コミサイトの情報」が文系50%、理系でも40%で最も高い割合となっています。企業が発信する「公式サイトの情報」は文系で18%、理系で22%と20%前後、「OB・OGの意見」も文系・理系ともに20%にとどまる中、顔を見たこともない第三者の口コミのほうが情報として参考にされる(信頼される)風潮に改めて驚かされます。また、「SNSの情報」(文系24%、理系18%)にも敏感なようです。
普段の生活においても、飲食店選びや商品選びなどの際、グルメサイトや通販サイトに掲載されているユーザーの口コミ情報を必ずチェックするという習慣が、就職活動にもそのままつながっているようです。ネガティブな書き込みへの対策を立てる上で、自社について就活口コミサイトにどう書かれているのか、企業側も把握しておく必要がありそうですね。
[図表5]内定承諾までに参考にした情報(複数回答)
突出して長い「旧帝大クラス」の就職活動期間
内定取得者を対象に、今後の就職活動の継続意向を尋ねたところ、最も多かったのは「第1志望の企業に内定したので終了する」で、文系64%、理系に至っては80%に達しています[図表6]。「第1志望の企業ではなかったが内定したので終了する」(文系13%、理系9%)を合わせた “終了派” は、文系で76%、理系では89%に達します。
一方、「第1志望の企業に内定したがまだ他も見たいので継続する」と「第1志望の企業に内定していないので継続する」を合わせた “継続派” に「内定0社の学生(未内定者)」を加えると、採用活動を継続している企業の採用対象となる学生の割合は、文系で33%と約3分の1、対して理系ではわずか14%にとどまります。理系採用を継続している企業にとっては、厳しい採用活動が続きそうです。
[図表6]内定取得後の就職活動の継続意向
次に、「早期化・長期化」が叫ばれる中で、学生は就職活動にどのくらいの期間を費やしているのでしょうか。“終了派” を対象に、就職活動を始めて終了するまでの期間について、文系で最も多かったのは「10~11カ月程度」で、24%と4分の1近くになります[図表7]。次に多かったのは「4~5カ月程度」(22%)で、これに「6~7カ月程度」(18%)が続き、「3カ月以内」「8~9カ月程度」「1年以上」もそれぞれ12~13%と、かなりバラつきが見られます。
理系で最も多かったのは「8~9カ月程度」(23%)で、「10~11カ月程度」も22%とほぼ同割合、両者を合わせると半数近くに上ります。「3カ月以内」は10%と最も低い割合ではあるものの、文系の12%と大きな差はなく、一般的なイメージでは理系のほうが文系より就職活動期間が短い印象がありますが、必ずしもそうではないようです。
[図表7]就職活動に要した期間(文系・理系別)
就職活動に要した期間を文系・理系別ではなく、大学グループ別に比較したところ、非常に興味深い結果が得られました。「3カ月以内」は、「その他私立大」の割合が他大学グループより顕著に高く43%と4割を超えています[図表8]。また、「10~11カ月程度」と「1年以上」では「旧帝大クラス」が他大学区分より顕著に高く、ともに31%となり、両者を合わせた “10カ月以上” は6割を超えています。他大学グループでは、“10カ月以上” の割合はいずれも3割程度ですので、「旧帝大クラス」は約2倍になります。大学グループによって就職活動にかける期間が顕著に異なることが分かります。「旧帝大クラス」の学生は他大学グループより就職活動に長期間を費やす傾向があること、この背景として、早期から企業研究やインターンシップなどの活動を始めており、また内定承諾先を固めるのにも時間をかけていることが推測されます。
[図表8]就職活動に要した期間(大学グループ別)
5~6割近い学生が内定承諾先に不安あり
次は、内定者が入社に向けて内定承諾先企業に抱く不安について見ていきましょう。まず、不安の有無については、文系58%、理系45%が「ある」と回答しています[図表9]。文系は6割近く、理系は文系より低いとはいえ半数近い学生が何らかの不安を抱えているようです。
[図表9]内定承諾先企業への入社に向けた不安
では、どんなことに不安を感じているのでしょうか。[図表9]で「ある」と回答した学生を対象に、その内容について複数回答してもらったところ、文系では「仕事で成果を出せるか」が38%で最も多く、次いで「職場メンバーになじめるか」が35%で続きます[図表10]。理系でも、文系とは順位こそ逆転するものの、「職場メンバーになじめるか」(47%)、「仕事で成果を出せるか」(45%)の2項目が他の項目を引き離して多くなっています。
その他の上位の項目を見ると、「配属部署が分からない」と「給与・福利厚生」が文系・理系ともに28~29%と、3割近い学生が不安に感じています。文系と理系を比較して見ると、「社会人としてのマナーやエチケットの習得」は文系13%に対して理系25%、「会社のルールや理念などへの共感」が文系4%に対して理系13%など、マナーやルールについて理系のほうが不安を感じていることが分かります。一方、「会社の安定性」については文系の23%に対して理系は14%と低くなっています。もともと企業選択の観点では、理系のほうが「安定性」を重視する大企業志向が強く、企業規模の大きい内定先企業の割合が高いことが反映された結果と推測されます。
[図表10]入社に向けての不安の内容(複数回答)
内定承諾先企業内に、不安等を相談できる相手がいるかについては、文系・理系とも57~58%と6割近くが「いる」と回答しています[図表11]。内定承諾先企業内に相談できる相手がいれば、不安を解消していくことも可能なのでしょうが、残りの約4割の内定者は、そうした相談相手がいないため、不安を抱えたまま入社までの日々を過ごすことになります。内定承諾を複数の企業にしている学生にとっては、より不安が少ない企業を最終的な入社先企業として選択することになるでしょう。企業としては内定者一人ひとりにメンター的なサポートができる社員をアサインするなど、個別の内定者フォロー施策を実施することが必要と思われます。
[図表11]内定承諾先企業内における相談相手の有無
早期内定に果たして意味はあるのか
年々採用活動や就職活動の「早期化」が指摘されていますが、採用活動や就職活動の終了時期の早期化には必ずしもつながっていないように思われます。「早期化」ではなく、「早期化・長期化」が正しい認識ではないかということです。次に、入社予定の企業に対し内定承諾をした学生について、同企業から内定を取得した時期を尋ねた結果が[図表12]です。文系では、「2024年5月後半」が24%で最も多く、次いで「2024年4月前半」(13%)、「2024年4月後半」(12%)、「2024年3月後半」(11%)が続きます。「2024年5月前半」は8%と、3~4月、5月後半と比較すると若干割合は低いですが、5月前半はゴールデンウイークがあり稼働日が少ないことを考えると、「2024年3月後半」~「2024年5月後半」に取得した内定先に対して、内定承諾をしている割合が極めて高い(同期間の合計で68%と7割近く)といえます。
一方、理系では、「2024年2月」が16%で最も多く、次いで「2024年4月前半」(15%)、「2024年4月後半」(13%)、「2024年3月前半」(12%)が続くなど、文系と比較すると少し早い時期に取得した内定先について承諾しているようです。「2024年2月」~「2024年4月後半」を合計すると63%と6割を超えます。
2023年内に取得した早期内定に対して承諾した割合はどうでしょうか。文系は12%、理系は9%と、いずれも1割程度にとどまります。早期に出した内定に、そのまま承諾する学生は少ないといってよいでしょう。理系は文系よりも早いペースで面接や内定出しが行われているにもかかわらず、文系よりも内定承諾率は低くなっています。優秀な学生と接点を持ち、自社を訴求していく意味で夏期インターンシップは重要な役割を果たしていることは間違いないものの、インターンシップ参加者を対象とした早期選考、早期内定出しは決して有効な戦術とはいえなさそうです。
[図表12]内定承諾先企業からの内定取得時期
次に、内定承諾先企業(入社予定の企業)との最初の接点について尋ねたところ、トップは文系・理系ともに「インターンシップ」(各26%、36%)で、これに「企業のホームページからのプレエントリー」(ともに15%)、「就職ナビからのプレエントリー」(文系14%、理系13%)が続きます[図表13]。わずかな差ではありますが、もともと入社志望度が高い企業には、就職ナビからではなく、その企業の採用ホームページから直接プレエントリーする学生が多いことが分かります。また、「インターンシップ説明会/業界研究セミナー」(文系14%、理系7%)は文系での割合が高く、各種プレエントリーと同程度である点、「学内セミナー・懇談会(2月以前)」(文系2%、理系8%)は理系での割合が比較的高い点が注目されます。
[図表13]内定承諾先企業との最初の接点
「人事や社員の対応・人柄」も内定承諾の決め手に
内定承諾を決めた理由を見たもの(複数回答)が、[図表14]です。文系のトップは「仕事内容」(63%)で、次いで「給与・待遇」(57%)、「事業内容」(56%)、「勤務地」「会社の雰囲気」(ともに52%)、「福利厚生」(51%)と続き、ここまでが半数以上の学生から選択された項目となります。
理系も上位の項目は文系とほぼ同様で、トップは「仕事内容」(71%)で、次いで「事業内容」(60%)、「給与・待遇」(58%)、「勤務地」(57%)、「福利厚生」(55%)と続きます。「会社の雰囲気」(49%)もほぼ半数の学生から選択されています。
昨年あたりから「初任給」の大幅な引き上げが話題になっていますが、「初任給」を選択した学生も、文系35%、理系40%と上記項目に次いで高い割合となっています。
また、「人事の対応・人柄」と「社員の対応・人柄」については、文系・理系ともにそれぞれ28%、26%と3割近くの学生から選択されており、これは決して低い割合ではないことに留意すべきです。インターンシップに始まり、セミナー・説明会、面接、各種連絡窓口、内定者フォローなど、人事採用担当者と応募学生は数多くの接点を持ちますので、内定承諾を決める判断材料になることは容易に想像できるでしょう。ただし、人事採用担当者と比較すると明らかに接点の少ない社員が与える印象が、内定承諾決定プロセスにおいて同担当者と同程度のインパクトを持つということも認識しておく必要があります。何気ない社員の言動が学生からはよく見られていることを、社内で共有しておくことが大切なようです。
[図表14]内定承諾を決めた理由(複数回答)
[図表14]で文系・理系ともに半数程度の学生が挙げた「会社の雰囲気」。では、いったい学生はどこからそれを感じ取っているのでしょうか。「会社の雰囲気」を選択した学生を対象に、情報の入手先について尋ねたところ(複数回答)、文系で最も多かったのは「面談での人事担当者からの説明」(47%)でした[図表15]。次いで「リクルーター・社員座談会等を通じて」(44%)、「インターンシップで職場体験・見学」「企業説明会で人事担当者等からの紹介」(ともに40%)が4割台で続き、「オンライン面接での雰囲気から推測」(39%)や「対面面接(会社訪問)での雰囲気から推測」(37%)も4割近くとなっています。
一方、理系では「インターンシップで職場体験・見学」が47%で最も多く、それに続く「企業説明会で人事担当者等からの紹介」(36%)や「対面面接(会社訪問)での雰囲気から推測」(35%)、「面談での人事担当者からの説明」(33%)などは3割台にとどまります。
また、「企業ホームページでの紹介(動画による紹介)」(文系31%、理系21%)と「企業ホームページでの紹介(文章による紹介)」(文系16%、理系14%)を比較すると、“動画による紹介” のほうが内定承諾に強い影響力を与えていることが分かります。写真とテキスト原稿だけの従来の情報掲載方法だけでなく、社員インタビューや職場探訪のような動画による情報発信も強化していくことが効果的と思われます。登場する社員や撮影内容はもちろんのこと、視聴する学生を飽きさせない構成やカメラアングルなど、差別化の要素はたくさんありそうです。ぜひチャレンジしてみてください。
[図表15]「会社の雰囲気」の情報入手先(複数回答)
人事・社員ともに「学生に寄り添う姿勢」が評価
最後に、[図表14]で取り上げた「人事の対応・人柄」と「社員の対応・人柄」について、印象が良いと感じた内容を学生からフリーコメントで記入してもらいました。それぞれ一部を抜粋して紹介します。
【印象の良かった「人事の対応・人柄」】
・逆オファー時に個人面談の場を設けていただき、コースで迷っていることを相談したときにも追加の面談をしていただいた(文系、同志社大学)
・最終選考前に面談を組んでくれたことや、雰囲気が柔らかかったこと(文系、共立女子大学)
・面接を体調不良で一度キャンセルしてリスケジュールしてもらって参加したところ、体調を心配する言葉を頂いた(文系、中央大学)
・一次面接で対応してくれた人事の方が最終面接までいてくれたため、話しやすかった。また、形式にとらわれた形ではなく、雑談のように進めてくれたため自分の考えが話しやすかった(文系、大阪商業大学)
・イベントの企画内容が他の会社よりも楽しいと感じた(文系、神戸大学)
・就活生に寄り添う形で面談をしてくれた(文系、広島大学)
・質問や相談にも快く対応していただき、会話していても自然体で話している様子が好印象だった(文系、釧路公立大学)
・最終面接の直前に応援してくださったり、いつでも質問していいよと優しく教えてくださったりしたことがありがたかった(理系、筑波大学)
・メールで問い合わせをしたらとても丁寧な返事が来た(理系、群馬大学)
・自身に控えている選考すべてが終わるまで、承諾期限を引き延ばして下さるなど、紳士的な対応をしてくださった(理系、京都大学大学院)
・「こういう企業の内定も持っていて入社先を迷っている」と話したときに共感してくれて、「何よりも○○さんの気持ちを一番に考えてファーストキャリアを選んでくださいね」と、プレッシャーをかけることなく応援してくれた(理系、横浜国立大学大学院)
・内定の電話を頂いた人事の方に何でも質問を受け付けていただけた(理系、東京理科大学)
・当初の希望とは異なるマッチング先へ選考が進んだが、その際の人事の方の説明が懇切丁寧で、学生のことを考えてくださっていると感じた(理系、北海道大学)
・最終面接のアドバイスやアフターフォローがこまやかだった(理系、静岡大学)
【印象の良かった「社員の対応・人柄」】
・選考の際に、リクルーターがつき、内定まで選考のサポートをしていただき、アドバイスや励ましの声を頂いたこと(文系、同志社大学)
・インターンシップの座談会で、社員の方の業務に取り組む姿勢を伺い、好感を抱いた(文系、同志社大学)
・インターンシップでピンチになったとき、積極的にサポートしてくれた(文系、関西学院大学)
・とてもにこやかな笑顔で、お客さまだけでなく学生にも礼儀正しく接してくれたこと(文系、愛知大学)
・笑顔が良く、座談会での質問に対しても快くいろいろなことを答えてくださった(文系、松山大学)
・OB訪問の際に、業務内容ややりがいを詳しく教えてくれた(文系、大阪大学)
・社員面談の際に、仕事内容や会社の雰囲気などを教えていただき、現場の声を聞くことができ、丁寧に対応していただいた(文系、同志社大学)
・自分が行っている仕事を通じた価値提供に高いプライドと熱意を持っていたことに強く惹かれた(文系、駒澤大学)
・インターンシップや職場見学の際にどんな質問をしても、嫌な顔をせず丁寧に答えてくださった(理系、徳島大学)
・インターンシップやOB・OG訪問で就職活動に関する相談に親身に乗っていただいた(理系、立命館大学大学院)
・最終面接をしていただいた役員の方々が、非常に温かく接してくださった。役員の方のみならず、現場の社員全員が笑顔で優しく接してくださり、好感を持った(理系、京都大学大学院)
・2回目の面接の前に、次の面接で気をつけることなどについて、面談時間をつくって教えてくれた。また、選考に関わっていない社員さんも笑顔で見守っていてくれる感じがあり、とても印象が良かった(理系、香川大学)
・現場体験インターンにおいて、学生というより一社員として接してくださった。この会社で働くことのイメージを非常にしやすかった(理系、京都大学)
・私を一社員のように扱ってくれ、居場所を確保してくれていたことに安心感を覚えた(理系、名古屋工業大学)
・スポーツ強豪校である私の高校のことをご存じで、話題に出していただいた(理系、名古屋大学)
次回も、引き続き「2025年新卒学生の就職活動動向調査(6月)」の結果から、学生の意識を中心に見ていきます。
寺澤 康介 てらざわ こうすけ ProFuture株式会社 代表取締役/HR総研 所長 1986年慶應義塾大学文学部卒業、文化放送ブレーンに入社。営業部長、企画制作部長などを歴任。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。2007年採用プロドットコム(ProFuture)を設立、代表取締役に就任。約25年間、大企業から中堅・中小企業まで幅広く採用コンサルティングを行ってきた経験を持つ。 著書に『みんなで変える日本の新卒採用・就職』(HRプロ)。 https://www.hrpro.co.jp/ |